生徒1 好きな世界遺産を教えてください
辻 私は姫路城だね。自分の行ったことのあるとこの方がイメージしやすかったので。国内は結構あったからいくつかイメージしたんだけど、やっぱ姫路城。
髙橋 行ったことあるんですか?
辻 あるある。すごく良かったよ!やっぱお城はねぇ、その場に行かないとだめよ!
生徒1 真っ白ですよね。
辻 あ、そうそうそう!敷地とか、お城に行くまでのところとかやっぱり綺麗で、とっても良かったですね。
生徒1 高橋先生はどうですか。
髙橋 私は、富士山ですね
一同 おー
髙橋 富士山登ったことがあるので。
生徒1 何回ぐらいですか?
髙橋 1回だけ。学校行事で登って。
生徒1 文杉ですか?
髙橋 いや、ここじゃなくて母校なんですけど。
生徒1 すごい学校ですね。
髙橋 そう。女子校だったんだけど、山登りがすごく好きな学校で。中1で高尾山を制覇し、中2で富士山近くの小高い山を制覇し。中3は別の行事があるんだけど、高1で富士山のてっぺんに行こうみたいな感じの学校。
生徒1 中高一貫の?
髙橋 そうそう、中高一貫の
生徒1 ではまず辻先生に伺います。姫路城のここが素晴らしい、というおすすめポイントを教えてください。
辻 えー、なんだろう。美しさとか、やっぱり自分の肌に合うというか。
生徒1 他にも城はたくさんあるじゃないですか。ずばりここが違うみたいな。
辻 いやほんとは、実を言うと、松本城とかの方が好きなんだよ。
髙橋 (笑)
辻 でも、世界遺産でくくってたから(笑)まあお城はいくつか見たんだけど…。熊本城もね。まだ、あの震災とかで、壊れてしまっていないときに。
髙橋 中に入れるんですよね熊本城。
辻 そう。で、(松本城の)黒いお城ってところがすごくもうなんか、きれいで
生徒1 ザ・城ですよね、日本の。
辻 いや、ほんとにほんとに。姫路城も、それよりこじんまりはするけど、やっぱり美しいって感じかな?
生徒1 対象的に白ですもんね
辻 あ、そうそうそうそう。白より、両方見たらやっぱ黒の方がなんか好きではあったんだけど…。世界遺産くくりだと(姫路城)。やっぱりお城が好きで。あの綺麗さと、近くから見たときの迫力とその感動と、あとちょっとこう引いて見たときのなんか周りの景観との美しさと…。日本にいてよかったなって。
生徒1 さすが美術の先生
辻 え、そ、そうなのそうなの?
生徒1 だいたいみんな城行ったら、「わぁすごいでかいきれい」で終わってしまいますから。
辻 え、意味もなくそこの前に立つと、なんか感動しすぎてこう鳥肌とともにこう涙が出る感じの。わかる?わかんない?
生徒1 なりますか?(高橋先生に向けて)
髙橋 な、ないっす
辻 んなー!(地団駄を踏む) もうなんか、感動が溢れすぎてもう言葉よりもなんかもううわあぁぁん!って。良すぎて「んなあ゛あぁん!」ってことあるでしょ?
髙橋 ないっすね
辻 ないね
一同 (笑)
生徒1 では富士山の魅力はどうですか。
髙橋 いや私、富士山行きたくて行ったわけじゃないのよ。
一同 (笑)
生徒1 連れてかれた?
髙橋 連れてかれただけだから(笑)富士山のふもとに寮を持ってる学校だったんだけど、朝の4時半くらいにバスに押し込まれて出発をして。五合目で降ろされて、「登るぞ!」ってなって、頂上行かないと帰ってこれなかったから頂上行っただけで。
生徒1 水曜どうでしょう…。
一同 (笑)
辻 全部仕方なくみたいな(笑)
一同 (笑)
辻 降ろ「されて」だもんね。
髙橋 まぁでも、最初はね、やっぱりみんな元気いっぱいだったんですよ。意気揚々と登ってて。森の中を歩くみたいな感じなので景色もきれいだし、みんなのテンションも上がってて。歩くときによく歌ったりするけど、そのときの選曲は、トトロの「さんぽ」。
一同 あー
髙橋 歩こう♪歩こう♪みたいな感じでみんなで登ってくんだけど。でも8合目辺りに行くと、森林限界の上に行くのよ。森林限界の上に行くと木がなくなってきて、岩肌…石?
生徒1 ザ・火山みたいな感じ?
髙橋 そうそう!高山植物ぐらいだったらあったのかもしれないんだけど、全然記憶に残ってない。「ザ・石。」っていうところをのぼっていくのね。そうなると緑はないし、道は険しいし、みんなしんどくなってきて。歌う曲が「ガンダーラ」になっていくのよ。
一同 (爆笑)
髙橋 ガンダーラ♪ガンダーラ♪They say it was in India♪みたいな感じで
一同 (笑)
髙橋 もう修行のように登っていくの。最終的に頂上付近に行くとみんなクライマーズハイになるから、今度は地上の星を歌い始めるのね。
辻 (笑)
髙橋 つばめより高いところでつーばーめーよー♪って歌うのがすごく楽しかったみたい。すごい登りながら歌ってた。あと、若いからペースも早くて。これ私の記憶違いの気がしなくもないんだけど、自衛隊の人と抜きつ抜かれつして、なんか数回すれ違った。
生徒1 あ、自衛隊も登ってたんですか
髙橋 そうそう自衛隊の人が訓練に来てるから。
生徒1 自衛隊も驚いたでしょうね。
髙橋 すごい恰好して登るから、なおさらね。まず帽子とサングラス。雲の上に出ちゃうから、日光を遮るものがなくなるから帽子とサングラスは絶対に必須。あと、土埃がすごく舞うのでマスクが必要なのね。
辻 へぇー
髙橋 だから、マスクしてサングラスかけて帽子をかぶってる女子高生80人の集団と自衛隊の人たちは何度かすれ違ってる。しかも女子高生歌ってる(笑)
生徒1 変質者が一気に上がってってる状態で
髙橋 私だったら数回すれちがったら「えぇ…」ってなるんだけど
生徒1 (笑)
髙橋 自衛隊の方々は元気に挨拶を返してくださったな。で、そんな感じで登っていて…。やっぱ学校行事だから、何回も登ってってらっしゃる先生とかもいて。すごいなと思ってたんだけど…。その先生が「はいがんばれ、はいがんばれ!鳥居が見えたらゴールだよ!」って言うのね。で、鳥居が見えたの。「ゴールだ!」って思うじゃん。でも鳥居の先にね、まだ道が見えるのよ。
辻 (笑)
髙橋 「ゴールか…?」ってなって。そしたら、ダミーのゴールで。ダミーっていうと語弊があるんだけど、頂上に行くまでに何本か鳥居があって。先生はそれを忘れてて、「鳥居があったらゴールだよ」って励ましてくれた。だから我々は鳥居を目指して歩いてたんだけど、鳥居の先に道が続いてるから、絶望。なんか3回ぐらい心を折られながら鳥居くぐって、一応頂上にはたどり着きました。
生徒2 じゃあそういう思い出も含めての好きな世界遺産であって、魅力なんですね。
髙橋 そうそうそうそう(笑) そういえば好きな世界遺産っていうお題だった。
辻 なかなか好きって難しいよね。
髙橋 世界遺産をテーマに考えるのってこれが初めてじゃないですか。だから、でてくる世界遺産みたいな感じなんですよね
辻 そうそうそう。
髙橋 知ってる世界遺産みたいな
辻 そうそう
生徒1 自分の記憶に深く残ってる世界遺産
辻 そうそうそうそう。知りもしないのにあんまり語るのもなって思うし。あ、でも実は日本人としてやっぱり富士山と屋久島は死ぬ前に一回だけでも行っておきたいっていう候補地ではあって。動けるうちに、一度この目で見てみたいっていうのはあるね。でもなんか、聞いてて全然面白そうじゃない…。
一同 (爆笑)
髙橋 いやいやいや(焦り)
生徒1 登ってみなきゃわかんないですよ!
髙橋 雷とか近づいてると、すごいっすよ!髪の毛ピーンって立って、鬼太郎の妖怪アンテナみたいになるから!
辻 (笑)……(生徒に向かって)い、行きたいと思った?今。
生徒1 まあ、気になります(苦笑)。
辻 でも登った人には「登り切ったときの達成感を、それは味わってみたほうがいい」っていうのは言われるので、やっぱ気にはなってる。
髙橋 達成感はすごいですよ!
生徒1 登った時の動画はたまにYouTubeとかで見るんですけど、降りるときってどういう気持ちなんですか?
髙橋 降りるときは…。当時雷が近づいてきてて…。すごいんだよ。上で見る雷って、落ちるんじゃなくて横に走るんだよ
一同 えー!
髙橋 そういう感じの雷がきてたから先生が焦ってて…。駆け足ぐらいのスピードで降ろされちゃったんだよね。しかも砂利道だから下りは滑るのね。駆け足で降りるから、下山前に降り方の説明があったんだけど、「滑らないように足をべたんべたんみたいな感じで降りるんだよ」って言われても、べたんべたんがやっぱ伝わらなくて、よくわからなくて。みんながわからない雰囲気を醸し出してると先生がひとこと、「あーだから、ヒゲダンスみたいな感じで!」って言って。それでやっと全員に伝わったから、全員でヒゲダンスをしながら降りてたの。それでまたねぇ、奇怪な集団になってたと思うんだけど。でもヒゲダンスをしてても、やっぱりずりって滑ってしまって、みんなが転びはじめて。転んだらやっぱ助けなきゃって思うじゃん。でも転んだのを確認してから助けてると遅いんだよね。だから苦肉の策で、二人一組で手をつないで、片手だけでヒゲダンスしながら(降りてた)
辻 (ヒゲダンスの)手はつけなきゃいけないのね
髙橋 ヒゲダンスですからね。
一同 (笑)
髙橋 ということで、あんまり感慨とかはない。「降りる!」って感じ。
辻 感慨とか、ない(笑)
髙橋 でも降りきってバスにたどり着いたときは達成感がすごかったですよ。
生徒1 あー、ありがとうございます。
辻 もう登らなくていい感じしてきた(笑)
一同 (笑)
髙橋 じゃ、じゃあおすすめのポイントを(焦り)
辻 ありがとう、ありがとう。
髙橋 富士山のてっぺんに「頂人」って書いてあるTシャツが売ってて、そこに3776mってちゃんと書いてある。富士山のてっぺんでしか売ってない。私は入手ができなかったけど…。
生徒1 それなら作れちゃいません?
髙橋 それ言うなよー。やっぱさ、公式ライセンスのものと、そうじゃないものって違うんだよね。ちゃんと公式に貢がないとだめだよ!
一同 (笑)
辻 え、ちょっとまって今の話のどこで魅力…
髙橋 え、だから頂人Tシャツが手に入るかもしれない。
一同 (笑)
辻 頂人Tシャツ(笑)しかも「かもしれない」(笑) 苦労して登って手に入らないこともあるの(笑)
髙橋 富士登山は、学年全員で行くと大変だから、3つに分けていくんですよ。1,2組、3,4組、5,6組って。私6組だったから、1,2,3,4組が頂人Tシャツ買いつくした後に登ったから…
一同 あー
髙橋 一枚も残ってなかったのね。だから…
辻 だから(笑)
生徒1 じゃあ辻先生と高橋先生一緒に登って頂人Tシャツ買ってもどってくるのはどうでしょう?
髙橋 そしたら、作ったほうがいい
一同 (爆笑)
生徒1 公式に貢ぐのはどうしたんですか!
一同 (笑)
髙橋 やっぱ行って帰ってこれるのは若いうちだと思う。
辻 それ私の前で言うか?(笑)
生徒1 ちなみに高橋先生は辻先生と同じように姫路城に行ったことはあるんですか?
髙橋 姫路は行ったことがないんですけど、やっぱどこか行くと、城は巡る。「せっかくだし」って。
生徒1 登ります?
髙橋 登る、うん。城の中まで。熊本も行ったし、首里城も中入ったし。この前は真田の里とかをまわって、上田城とか行って。上田城もすごく良かったよ。あと、天空の城みたいに言われてるところ。
生徒1 ラピュタですか?
髙橋 ラピュタは行きたいんだけどねぇ…
辻 ラピュタは行きたい。
生徒1 あれ、ラピュタって崩れませんでした?バルスってなりますよね?
髙橋・辻 そっちの方!?
一同 (笑)
辻 ちょっとまって、どっちどっち?
生徒2 ラピュタの元があるから
生徒1 元があんのあれ!?
生徒2 あるあるある
辻 え、それはアレじゃないの?マチュピチュ…。
髙橋 ラピュタの元はマチュピチュだけど、私が言ってるのは、日本の山の上にあるお城。ラピュタあんまり関係ない。
辻 あ、山の上にある!あの、霧がかるとほんとに雲の上にあるように見える
髙橋 そうそうそうそう。何城だったか忘れちゃったんだけど、あれにも登ってきた!
辻 ってか山でしょ?
髙橋 山です
髙橋・辻 (笑)
生徒1 雲海出てました?
髙橋 いや、出てなくて、その時は残念だったんだけど。
生徒1 写真でたびたび見ます。
髙橋 そういえばマチュピチュと言えば、友人が夢の中で一緒に登ったって教えてくれた
辻 (笑)
髙橋 「昨日の夢の中で一緒にマチュピチュ登ってたよ」って報告が(笑)
生徒1 高橋先生マチュピチュ行ったことあります?
髙橋 無いです。か、彼女の夢の中で一緒に行った。
辻 (笑)
生徒1 彼女の夢の中ってどういう感じのエピソードですかそれは
髙橋 いや、わかんない。報告一言だったから、「マチュピチュに一緒によじ登ってた」って言われた。多分壁とかよじ登ってて、実際だったら怒られるやつ。
生徒1 なるほど(笑) では行ってみたいと思いますか?
髙橋 そう、そのとき友達と「今度一緒によじ登りに行こうね」って言って、10年の月日が流れた。
生徒1 せっかくですし、行ってみたらいかがでしょうか。
髙橋 今度よじ登りに行ってくるわ。
生徒1 じゃあもう2人でお願いします。
一同 (笑)
生徒1 では続いて辻先生に質問です。一番好きな分野を教えてください。
辻 歴史的な観点かなって思ったけど、でもあんまり私歴史は強くないので。まあ教えてる手前、西洋美術的なものには結構興味があるかな。
生徒1 先生は日本の絵が好きなんですか?それとも海外のそういった欧米系の絵が好きなんですか?
辻 古典の花鳥風月みたいな日本画が好きなんだけど、あんまり知識は深くなくて。そんなに掘り下げては語れないかな。専門的には知らない。
生徒1 「鳥獣戯画かわいい」ぐらいですか?
辻 結構古いね。若冲とか…
髙橋 あー
辻 江戸ぐらいまでの、鳥を描いたり動物を描いたり…。こう、超緻密に描いてて、掛け軸になっているような感じの人たちが好き。あんまり現代的になってくると…うん。
生徒1 浮世絵とか…
辻 浮世絵も嫌いではないけども…。まあでも、好きは好きよ。絵は若冲とかの方が好みは好み。でも知識とかは別で、教えてる関係で西洋系を扱うので、
生徒1 やっぱそっちの方が詳しくなる?
辻 そうねそうね。でもなんでも絵見るのは好きだけども。そんな感じ?なんかちょっとざっくりした感じになっちゃった。
生徒1 いやいや、全然。ありがとうございます。それでは次に高橋先生。世界の歴史でちょっと興味ある分野を教えてください。
髙橋 うーん…。実は歴史が苦手で。
辻 (笑)
髙橋 そう、だからあんまりこう、詳しいってわけじゃないし、中高生のときは歴史のテストの点とか壊滅的だったんだけど…。最近日本の、戦国の辺りだったら割と、まあ、なんとかなるかなぐらい
生徒1 1582年!
髙橋 イチゴパンツの本能寺!
生徒1 まあ、大丈夫ですよね多分
髙橋 うん?そこで大丈夫かどうか計るの?
辻 (笑)
髙橋 そのレベルだと思われてる!
辻 何それ初めて聞く!「鳴くよウグイス」とかはあるけど、イチゴパンツは初めてだぁ…。
髙橋 え、知らなかったんですか?
辻 知らなかった!え、そうやって覚えるの?
生徒1 うーん、みんな
辻 うそうそ、常識?
生徒1 中学受験生はみんな塾でイチゴパンツで覚えますよ
髙橋 イチゴパンツの本能寺
生徒2 それで覚えなかったけど聞いたことある
辻 あ、ほんとに?だめだ、
一同 (笑)
生徒2 先生方が文杉で誇るべきものだなって思うものは何ですか?文杉遺産みたいな感じで、もし登録するんだったらなにを登録したいなって思いますか?無形でも、なんでもいいです。
辻 えー、そう言われてしまうと難しい。でも、月並みだとキャラクターって感じも。
髙橋 あぁ、そうですね。
辻 教員ももちろんだけど、生徒ももちろんで。いやぁ、濃い!いや、他の学校も、その学校学校でいろんな子がいるんでしょうけど、
生徒1 まあ、ここ結構濃いですよね。キャラが。学校全体で考えてもやっぱりオタクが多いなってイメージはすごいあります。
髙橋・辻 あー
辻 そう、オタクとね、ひとことで言ってもいろんな分野のオタクがいて。本当にそれは思う。
生徒1 いろんなものを好きな人たちが集まって、それがうまくやっていますよね。
辻 あ、たしかに。それ!
髙橋 共存してますよね。いろんな分野の人たちが。
辻 そう、説明会の時にもそれをよく言うんだけど…。オタクなんて言葉使うと結構ネガティブで、あいつ暗いとかっていう風に見られがちだけど、一つのものを突き詰めて好きなオタクたちみんなが、自信をもって、輝いている。で、お互いがお互いを認め合うって言うと大げさかもしれないけど
生徒1 理解してるといいますか
辻 そう理解してる。共存してんのよ。
生徒1 この人はこのオタクなんだ。だからこういうの好きなんだねってみんなが理解していて、特にバレることを心配することもないので。そこすごいいいですよね
辻 好きなものを好きって生活できる感じが私はしてるんだけど、どうなんだろう?
生徒1 タブレット端末を見て、わかりますよね。
生徒2 うんうん、確かに
辻 (シールなどを)好きに貼るよね!
生徒1 そう、自分の推しとか貼るじゃないですか。
辻 そしてそれをひた隠しにしたりとかしない。なんか自分の好きなものを表に出すことを恐れないっていうか。
髙橋 うんうん
辻 その感じはすごいあるなと思う。
髙橋 キャラが立ってる人が多いかもしれないですね。うん。なんか個性が際立ってる、確立されてる?
生徒1 それが互いに助け合ってる感ありますしね。
辻 うんうん
生徒3 学校内であった不思議な話ってありますか?怪談も含めて、おねがいします。
髙橋 エレベーター、よく迎えに来る、私のこと。
辻 (エレベーターが)変な動きするときはあるんだけど信じないようにはしてるかな
生徒1 どっちですか?新しいほう?
髙橋 新館の方
辻 あ、やっぱり新館の方
髙橋 誰もボタン押してないし、誰も乗ってないエレベーターが「おかえり」って勝手に迎えに来る。よく。
辻 よくかはわからないけど、生徒がみんな帰っちゃって、夜の時間で誰もいないのに、「あれここでとまるの?」みたいな、変なところで止まるときはある。でも私は怖いの嫌いなので、守衛さんだ守衛さんがエレベーターを呼んでいたんだって思い込んで、何にも考えないようにして乗るけど…。なんかへんだなっていうときはある。でも気にしないようにしてる。
髙橋 理科室の不思議な話じゃないけど、理科室で昔イモリを飼ってたことがあって、水槽の上に網をしてたんだけど、一日また一日とイモリがね、一匹また一匹、減っていくんだよね。結果的に、「そして誰もいなくなった」
一同 (笑)
生徒1 共喰いした?
髙橋 出れるような網の目のサイズじゃなかったはずだし、上にちゃんと重石も乗ってたのに。共喰いしてても最後の一匹まではわかるんですけど、最後の一匹も…。「そして誰もいなくなった」じゃないですか。
辻 まってまって
髙橋 でもまあ、後日階段のところで干からびてるイモリは見つけたので、どっかから逃走経路があったのかなって思うんだけど。
辻 美術室もある!そうだ。もうあまり思い出したくもないんだけど。久岡先生(編集注:もう一人の美術の教員)から聞いた話なんだけど、久岡先生が技術室美術室の方で一人で作業をしてて、反対側のお部屋(編集注:美術室)は使ってなくて、もちろん外からも鍵が閉まってて。でも、なんか向こうの部屋で椅子をガー、ザーって、引く音がしたから、「あれ?誰かきたのかな?」って向こうの部屋見たら、もちろん誰もいないし。で、廊下の電気はついてない(編集注:現在廊下の電気はセンサー式となっており、人を感知すると勝手に点灯する)。
髙橋 うぉー…
生徒1 うぉー…
辻 「入ってきてないよね?おかしいな。」って話を久岡先生はさらってするけど「めっちゃ怖いじゃんそれー」みたいな。
髙橋 (笑)
辻 っていうのはあったりするよ。なんか、見てないのに、いろいろあるよね。やめよう、こういう話してるとよくないって!
生徒1 いいじゃないですか。猛暑日ですから(編集注:対談は7月12日)。
辻 知らない知らないよ!寒い!寒いわもう!
一同 (笑)